前回の続きです。
前回は、肌の構造、そして、今までのお手入れは、「肌の保護」だったというお話をしました。
そして、成分が配合されているだけの化粧品では、保護はできても肌細胞生成のために真皮層に働きかけることは難しい。というお話も。
今回は、まず、「保護」ではない「再生」というお手入れについてお話していきます♪
『幹細胞』美容液の仕組み。
突然ですが。
ノーベル賞をとった山中教授。ips細胞の研究の一人者です。
ips細胞、「人工多能性幹細胞」ですね。
人間の身体の中には、全盛期の20代で約60兆個の細胞が詰まっていて、その60兆個は、最初の28個と残りとに分類されます。
この最初の28個が、あらゆる細胞に変化していく。つまり、どの臓器・部位にもなり得る万能の細胞なのです。
これが、「幹細胞」です。
この幹細胞を、皮膚細胞からつくりあげたのがips細胞なのですが、ここはもっと詳しく専門的に書かれた本やサイトがたくさんあるのでそちらに託しますw
簡単にまとめるなら、幹細胞とは、
①自分の分身を作る
②他の細胞に変身する
この2つの能力を持ち合わせ、望まれた細胞を再生していく万能の細胞のことです。
そして、この幹細胞が分裂する際に分泌される幹細胞培養上清にも、この2つの効果があることがわかりました。
これが医療界から美容界へと進んできたのです。
上清液が肌を元気にしてくれる仕組みとは?
元気な肌細胞を生成してくれる、この上清液を肌細胞がつくられる「真皮層」に届けることで、
肌細胞が再生され➡加齢などによって生成が遅くなった細胞の生成数が上がる
ターンオーバーの周期を早めるわけです。
肌細胞の工場があるとすると、
1つの工場の生産量を増やすのでなく、同じ生産量の工場自体を増やすイメージです。
ケミカルの成分が細胞を変化させるわけでも、オーガニックの成分で細胞を刺激するわけでもなく、元ある細胞と同じ元気な細胞を生成し、その細胞に頑張って貰う。と。
今までは、お手入れにより肌を「保護」することで、細胞たちを肌生成に集中して貰って、ターンオーバーが遅れることを防いでいましたが、これからは、肌細胞を「再生」することで、ターンオーバーを確実に早めていく。
これがその仕組みです。
自分の細胞が元気な肌をよりたくさん作ってくれる、そんなシンプルな働きなので、ケミカルの副作用に悩むことからも、効き目があるのかわからない成分に頼ることからも、解放されますね^^
では、その上清液の成分(効果)を「いかにして真皮層に届けていくか」。
次回それを紐解いていきます^^
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