アリとキリギリスが伝えたかったこと
小さい頃から色んなお話を読んできましたが、その中で、「アリとキリギリス」は子供心に嫌いなお話の1つでした。
ちょっと偏った要約になるところからお察しいただけたら…笑
キリギリスだけがずっといい想いしてない?と、好かなかったんですね。
実は、WIN-WINのお話
ただ、今になって思うのが、このお話ってWIN-WINなんじゃないかと。
アリは、夏頑張って働いたご褒美として、冬は家でバイオリンの生演奏まで聞けるほど豊かに過ごせました。
それに、昔は、アリの寛大な心に感動するくらいのものでしたが、キリギリスもなかなかなんですよ。
まず、自分の好きなことが、どういう市場で売れるかをしっかり見据えて、アリを選んだマーケティング力!w
そして、「ただひたすらに好きなことに徹し貫く」。
これも、なかなかできることではないんですよね。
アリもアリで、しっかりと自分の冬のビジョンを持って、夏を頑張っていました。
できそうですが、なかなかできません。
最近のツイートでもよく見かけますが、「頑張る!やる!って言いながらお盆しっかり休んでるのはなぜ?」っていう。
「夏休みを制すものが受験を制す」学習塾の常套句にもあります。
お互いに違う生き方をバカにしたり冷ややかに見るのでなく、学んだり感じたりと、高め合いながらいきたいものですね^^
アリとキリギリスから学ぶ教訓
イソップ物語には、こんな感じで、大人にとっても教訓になるエピソードが多いです。
アリの優しさに感謝したキリギリスは、次の夏、せっせと働いたそうです。
『人は優しさの中で変わる』という教訓は、同じイソップ物語の「北風と太陽」を彷彿とさせます。
また、キリギリスのように、『後先考えずに楽しいに流されて過ごすと、後々痛い目見るよ』という教訓もありますね。
そして、今回、この記事を書くのに調べていたら、違う結末の「アリとキリギリス」を知りました。
そこにも教訓が…
実は3つの結末が存在する
実はこのお話、世界中で3つの種類の結末があるそうです。
先に要約した箇所は変わりませんが、それぞれ冬のキリギリスに投げかけるアリのセリフやキリギリスの覚悟が変わります。
②「夏は歌って過ごしていたのだから、冬は踊って過ごせばいいんじゃない?」
③アリ「夏も歌って過ごしていたのだから、冬も歌えばいいんじゃない?」
キリギリス「もう歌うべき歌はすべて歌った。君は僕の亡骸を食べて生き延びればいいよ」
①の結末は、優しくして貰ったキリギリスが改心し、次の夏はせっせと働いたお話。
②はアリに突き放されるお話。
③は、もともとキリギリスは全てを見据え覚悟した上で自分の人生をめいっぱい楽しんだお話。
日本で知られているのは①ですね。
今となってはWIN-WINの素晴らしいお話です。笑
昔の私の理想としては②なのですが、長く①を知っていた分、アリが非情に思えてしまう不思議。
③は、キリギリスがいさぎよ過ぎて、アリが小さく見えてしまいます。(小さいけど)
②と③はどちらもアリに冷たくされたキリギリスがバッドエンドを迎えるわけですが、③は不幸な結末とはちょっと違います。
キリギリスの覚悟に焦点をあてた結末ですが、夏に遊んで暮らすことこそが、キリギリスの生きる目標だったようです。
「やりたいことをやり尽くした。悔いはない。」
こんな生き方もあるのです。
そう言い切れる生き方が羨ましかったりもします。
自分の尺度でなく、いろんな尺度を持って、その人の幸せを応援する。
ここから学んだ教訓です。
昔はアンチキリギリスだったし、物語自体いい印象はありませんでしたが、今は、「キリギリスの生き方や思考を取り入れながら、アリのように真っすぐ頑張る」をガッツリ実践中。笑
全ては捉え方ですね!
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